フリーランスになると、企業から業務委託という形で仕事を受注するのが一般的です。ITエンジニアの仕事は、情報や技術といった形のない成果物を開発することです。形のある商品を納品する販売業に比べて、トラブルが発生しやすいので慎重に契約しましょう。

厚生労働省の発表によると、最も多いトラブルが、報酬の未払い。「難癖を付けて報酬を支払おうとしない」「報酬を減額された」などの相談が、厚生労働省管轄の「フリーランス110番」に数多く寄せられています。
また納品後、発注側の企業と連絡がとれないといった悪質な事例もあり、支払いの督促すらできないケースも報告されているよう。業務の途中で一方的に発注を取り消される事例も少なくありません。途中解約されると、これまでに費やしてきた労働に対して報酬が支払われず、働き損になってしまいます。

次に多いのが、曖昧な契約です。「報酬や業務内容をはっきりさせないまま仕事を進めるように強要される」「口頭での打ち合わせしかせず契約書を作ってくれない」など、業務内容・支払い条件などが曖昧な状態で受注させられるケースもめずらしくありません。
また、作業時間や作業内容・仕様が突然変更になったり、成果物の受け取りを拒否されるなど、成果物に関するトラブルも多いようですよ。

このようなトラブルを避けるためには、必ず契約書を作成し、双方が内容に納得してから受注することが大切。契約書自体を作ってくれないというトラブルも多いので、このような場合は弁護士や「フリーランス110番」など、法の専門家に相談することをおすすめします。

 
 

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